こんにちは。けいです。
オーストラリアって小麦粉がとっても安い! お財布に優しい食材なんです。
どのくらい安いかというと、スーパーで売っているのでは安いもので1kg1ドルからです。
小麦粉を使った食パンも1斤1ドル程度で買えてしまいます。

宅配ピザも一枚5ドルからとお手頃なのも小麦粉が安いから!
小麦粉って、日本で育った人からすると 「小麦粉」=「薄力粉」という感じですが、こちらオーストラリアでは「小麦粉」=「中力粉」なんですよね。
これオーストラリアに住んでいる日本人でもベーキングをあまりしないしない人だと知らない人は多いです。
私自身ケーキとパンを最近作り始めてようやく知ったくらいです。
そして何も知らずこっちの小麦粉を使っているうちにオーストラリアの小麦粉はとっても使い勝手がよいということに気づきました。
オーストラリアの小麦粉の概要と美味しい肉まんレシピを紹介します。
まず知っておこう!オーストラリアの小麦について
まずはオーストラリアではこんなにも沢山生産されているんだよ、ということを確認しておきましょう。
生産量と輸出
オーストラリアは世界で第9位の生産量となっています。(1位がアメリカを抜いて中国とは意外ですが)
こちらはオーストラリアの主な輸出国と輸出量です。(データが少し古いですが、現在もほぼ変わりありません)
トップの輸出先はインドネシア、ベトナム、パシフィック諸島、ニュージーランドとなっています。
日本は5番目の小麦の輸出先です。大体100万トンくらいです。
表から見るとインドネシアはオーストラリアの小麦をずば抜けて輸入している重要な国なのが分かりますね。

インドネシアでの使い道はやはりインスタントヌードルが多いみたいですよ。あのミゴレンもオーストラリアの小麦を使っているに違いない。
日本の小麦輸入事情
日本は金額で6%、量では4.6%の世界の小麦輸入を占めて言います。
合計の年間輸入量は大体560万トンくらいです。数字が大きくて想像できませんが!
主な輸入国は①アメリカ、②カナダと③オーストラリアとなっています。
アメリカやカナダからの小麦は主にパンやケーキなどのベーキングに使用されるそうです。
一方でオーストラリアからの小麦は含まれるプロテインの量が多いことから、ラーメンやうどんなどの麺類に主に使用されているようです。

小麦粉の種類
オーストラリアで売っている小麦粉はいくつか種類がありますが、難しくはありません。
迷ったら小麦粉を選ぶ基準はプロテイン(タンパク質)の量で決めると簡単です。
スーパーでよく見かける順で3つ紹介します。
Plain flour プレーンフラ―

こちらで売られている一番一般的な小麦粉です。
日本の中力粉に該当し、プロテイン(たんぱく質)が11%程です。
スーパーの棚の半分以上がPlain flour で埋められているほど一番一般的な小麦粉です。
通称All purpose flour(多目的粉)とも呼ばれています。
こちらの写真はウールワースのhome brandの一番安い小麦粉で1kg1ドルです。
他のブランドと比べると安いですが、質はあまり変わりません。
マフィン、クッキー、お好み焼き、パイ生地、キッシュ生地、唐揚げ、肉まん、うどんなどに使えますよ。

こちらのスーパーやカフェでよく見かけるどっしりとした感じのケーキはこのプレーンフラーを使っているからなのですね。

Wholemeal ホールミール、全粒粉のプレーンフラ―もあります。
こちらは1kgで2ドルです。
Self raising flour セルフレイジングフラー

プレーンフラ―にベーキングパウダーが入ったものです。プレーンフラ―+ベーキングパウダーですね。
おおよそ110gのプレーンフラ―に4gのベーキングパウダーが入っています。
こちらもPlain flourと同じ値段で1ドル。
使い道はマフィン、カップケーキ、ホットケーキ、イーストを使わないパン、揚げ物用の粉などなど。
オーストラリアではマフィンやケーキに使われるのが一般的の様です。

わが家では朝にホットケーキを作る時に使っています。子供が作ってくれる時もあり、簡単に膨らんで失敗なし。重宝しています。
Bread Flour ブレッドフラー

こちらはパン用の強力粉です。プロテイン含有量は12.5-14%となっていて、日本の強力粉と変わりありません。
オーストラリアではパンやピザ生地に利用する人が多いですね。
写真のものは5kgで10ドルちょっとです。パンを作っているとあっという間に使ってしまう私は5㎏をいつも買っています。小麦粉に関しては量が多いほうがコスパはいいですね。
基本的にオーストラリアの料理では主にこの3つの小麦粉を使用しています。昔から使われている小麦粉です。
口当たりの軽いクッキーやケーキ用の小麦粉はないの?
軽い口当たりのクッキーやケーキを作る場合はプロテインが少ない小麦粉を選ぶようにするといいです。
プロテインが少ないケーキ用の小麦粉の種類は少ないのですが、プレーンフラーの種類でLow Proteinと書いてあるものが一番近いかなと思います。
私が使っているのはこちら。

プロテイン含有量は8.7%となっていて、サクサクとしたクッキーやタルト生地を作る時に重宝します。日本の薄力粉に一番近いです。
日本のふわふわなショートケーキに使われているスポンジを作る小麦粉は残念ながらスーパーでは見つけることはできません。いろいろ試しましたが😓
ふわふわなスポンジを作る時のみ私は日清製粉のバイオレットという薄力粉を日系のスーパーで買っていますが、ふわふわケーキのスポンジ以外であればどこのスーパーでも手軽に買えるプロテインが低いプレーンフラ―で十分だと思います。
グルテンフリーをお探しなら
小麦粉に変えて使うことができるグルテンフリーの粉も沢山売られています。
- ピーナッツ粉
- タピオカ粉
- ジャガイモ粉
- 米粉
- キャッサバ粉
- ココナッツ粉
- とうもろこし粉(コーンスターチ)
- 豆粉
- バナナ粉
- アーモンド粉
- 栗粉
- そば粉(Buckwheat flourと呼ばれる)
- モチ米粉
- ナッツ粉
などなど。お菓子作りや料理が好きな人にとってはいろいろとアイデアが浮かんで楽しいのではないでしょうか。

オーストラリアの小麦粉の良いところ
スーパーで売られているものは新鮮で良質で安価
オーストラリアで生産された小麦は海を渡ることなく、スーパーへ出回っています。
新鮮で質の良い小麦粉がスーパーで手軽に購入できるのは嬉しいですね。
しかもさすが原産国、とってもお手頃です!
既にふられている。しかも3回も!
日本の小麦粉の場合は小麦粉は自分でふらないといけませんが、オーストラリアの大抵の小麦粉は既にふられています。
ウールワースやコールズで売られている大体のものは3回もふられているので、その分手間が省けます。これ大きい!
既に振ってある小麦粉にはパッケージに”Shifted“と書かれています。


Plain flourを使ったふわふわ肉まんレシピ
オーストラリアで一番売られているプレーンフラ―を使った簡単にできるおいしい肉まんレシピです。所要時間1時間ちょいくらい
家族4人でお腹いっぱいになる量です。なのでおやつの場合は量を減らしてみてください。
材料 皮
- Plain flour(中力粉) 500g
- イースト 5g
- 砂糖 20g
- 常温水 250cc
- オイル 20g(サラダ油やオリーブオイルなど)
具
- 豚ひき肉 500g
- 玉ねぎ中~大 1個
- オイスターソース 大さじ 2強
- 醤油 2強
- ごま油 大さじ3
- 砂糖 大さじ3
- ベーキングペーパー 10cm x 10cmにしたものを15-20枚くらい
手順
- 皮の材料をオイル以外すべて混ぜ合わせ、手でこねる。
- 5分くらいこねたらオイルを入れてさらに5分程こねる。
- 生地がスムーズになったら丸めてボールに再度入れ、その上にラップする。20-30分常温で置いて発酵させる。
- 玉ねぎをみじん切りにし、すべての具材を混ぜ合わせておく。
- 生地が2倍くらいの大きさになったら一つ40-50gづつに分割する。大きい肉まんにしたかったら60gくらいで!
- 直径12-15㎝くらいの餃子の皮のように丸く作る。縁を薄くして、中心部を厚めにするのがコツ。
- 中に好きなだけ具を入れて、生地の縁どうしをつまむようにして閉じていく。
- できたら切っておいたベーキングシートの上に置いておく。
- 全てできたら蒸し器で10-15分ほど蒸す。(大きさにより)
完成!
Tip
- ホームベーカリーがあればこねるところから最初の発酵までやってしまいましょう。
- 具材は人参やシイタケを細かくして入れたり、アイデア次第で何でもOK。お好みで!
- 本当は最後に成形した後20分くらい二次発酵をさせるのですが、肉まんをすべて作り終える頃には最初に作った肉まんの時間は過ぎてしまうと思います。ただ作り終わったら乾燥させ過ぎないように濡れ布巾またはラップをかけておきましょう。
そして最初に作った肉まんから蒸かしていきましょう。


ふかふかです♪

からし醤油につけて食べる肉まんは最高!
まとめ
オーストラリアは沢山の小麦を生産していて、日本や近隣諸国へ輸出していています。
新鮮で良質な小麦粉が身近にあるオーストラリアは小麦粉を使った料理やお菓子が沢山あります。
ただ日本の小麦よりもプロテインが多く含まれているのが特徴なので、どの小麦粉がどのくらいのプロテインが入っているかさえ知っておけば買い物の時に迷いません。
AU英語名 | 日本語名 | プロテイン含有量 |
---|---|---|
Low Protein Plain flour | 薄力粉 | 8-9% |
Plain flour | 中力粉 | 9-11% |
Bread flour | 強力粉 | 12-14% |
安価でどこにでも手に入るプレーンフラ―を味方にしたらきっと料理のレパートリーは無限に広がりますね。
コメント
何気なく読ませていただいたんですが、、、良く調べてらっしゃいますねー。20年以上住んでるわたしでも知らないコトばっかり!
思わず読者になってしまいました!これからもどうぞよろしくお願い致します❣
Akikoさん
コメントどうもありがとうございます! これからも定期的にブログを書いて参りますので、その中お役に立つ情報があれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
けい
はじめまして、小麦粉 オーストラリアで検索中こちらにたどりつきました。こちらに来て一年、まだまだわからないことばかりなので参考になります。肉まんも美味しそうですね。つくってみたいです。
まこさん
はじめまして。
コメントありがとうございます!
私もこっちに住んでいますがまだまだ新しいことは沢山あります。
肉まん美味しいですよ:)
けい