こんにちは。きみこです。
うちの主人はパキスタン出身です。
ですので、コロナの前までの2018年までは1年に一度はほぼ毎年日本ではなくパキスタンに帰国していました。
今日は文化も宗教も言葉も違う国、きっと主人と結婚しなければ一生行かなかったであろうパキスタンについて書いてみようと思います。
初めて降り立ったパキスタン
結婚したのは結構前なんですが初めてパキスタンに行ったのは2013年、結婚してから10年目です。
ですので最初の10年間はパキスタンの事情なんかも実際にはわからなくご両親にもお会いしたことはありませんでした。
パキスタンのイスラマバード国際空港(この空港は最近とても新しく近代的な空港へと変わったようです。以前は名前も違いました。)へと降り立ちました。
パキスタンで初の公共トイレ
空港で最初にトイレを使いに行ったとき唖然としました。
便器の回りは水浸し、トイレットペーパーもない、足をまたいでかがむタイプのトイレで私はこの国でどうやってこれから5週間も過ごしていくのか、大変な不安に駆られたのを覚えています。
トイレ掃除のおばさんは洗面所の横に小さないすを置いてそこで食事をとっていたことにも驚きでした。
空港へのお出迎え
空港へ到着すると主人の家族親せきなど7名程で車2台で迎えに来てくれていました。
これはたぶんうちの主人の家族だけでなくてほかのうちでもそうなんだと思う。文化の違いの一つですよね、大勢で迎えに来てくれるというのは。
更には、物乞いのおばさんが駐車場にいてこちらに来るので$1分のルピーを渡したら後程
主人のお父さんにこれはあげすぎだと注意をうけたのも、相場がわからないため狼狽えました。
空港の駐車場はたくさんの車でごった返しており、狭い道を無理やり運転したり、もうすぐぶつかるのではという近距離での運転でハラハラドキドキしながらやっと空港を出ました。
初めての主人の実家
主人の実家までは車で2時間半くらい深夜の11時ころの到着便でしたので実家に到着の際には
夜中1時を回っていました。
それでも高齢のご両親や家族の皆さんは私たちのことを起きて待っていてくれて歓迎してくれました。1時間くらいはずっとお話してました。(でも、私、全然、ウルド語もパンジャビ語もわからない)
のちほど、私は家族や親戚中にいつも笑顔でいい子だねっていわれるようになる。
(だって言葉がわからないから、笑顔でいるしかない。)
夜中にもかかわらずお腹すいてない?とこれから食事を作るしぐさを始めたのでこんな深夜に申し訳なく思ったし、親切な家族だなって思った。

パキスタンでの朝食
主人の実家では朝お母さんとお姉さんで朝食を作ってくれました。
基本はプラタとチャイです。
プラタは全粒粉と塩を混ぜて捏ねた生地を平たく丸くしたパンでこれをたっぷりの油で焼いたもの、
チャイは、お茶の葉っぱをよく煮てその中にカーダマンシードやシナモンなどを入れ更にミルクたっぷり砂糖たっぷりのミルクティー。
プラタのお供は昨夜のカレーの残り、もしくはマンゴーやニンニクや野菜のピクルスと一緒に食べます。
(プラタは食べやすい大きさにちぎってそれにこれらを親指、人差し指、中指に間に挟んでたべます。)
おいしーよ。


早朝にアザーンが鳴り響く
早朝4時半ころだったろうか、イスラム教の一日の始まりのお祈りの時間のお知らせが近所のモスクのスピーカーから流れる。
イスラム教のお祈りは1日に5回。
このアザーンが一日に5回スピーカーから流れる。すごくきれいな音色でたくさんの人がモスクにお祈りに行く。
主人の実家からモスクまでは徒歩1分。さすがイスラム教の国、町中の至る所にモスクがあり、日本ではなかなか見られない光景である。
更には主人の実家から車で5分ほどのところに主人のお父さんのモスクもある。
(もちろん地元の人たちがみんなで使っている。)

よくある停電
主人の実家にいた際7年前は本当によく停電が起こっていました。
1日に数回あった日もあるし、1時間以上停電だったりします。
計画的停電といわれてましたが、夏の暑い日の停電はほんとにつらいと思う。
(でもこの停電、お姉さんが言ってたけど、電力会社に電話して今日は親戚が来ているから停電を短くしてくれるようにとか、個人的理由で配慮してくれたりすることもあるそうで。おもしろい。)
扇風機もクーラーも止まって、汗だくになるし、外に買い物に行っても店の中が真っ暗、外食も難しい感じです。
日本やオーストラリアの生活は本当に恵まれていてありがたいって思えます。
だから、主人はオーストラリアでほんのたまに停電が起こってもなんでもない感じで慌てふためないし、普通にキッチンに立って食事を作り始めてしまいます。
(カセットコンロをだしはじめ、手際よくガス缶をセットして何事もなかったかように)
この経験のおかげで私も停電は結構慣れた感じになった。
ハラールミート(お肉について)
パキスタンはイスラム教の国ですので、お肉はすべてハラールミート。
これは動物を殺す前にお祈りをささげ、動物の血を体外へ出したお肉。(動物の血はとってはいけないことになっている。)
豚肉は食べない。(豚は雑食で糞や尿も食べるので汚く思われている。)
イスラム教の国に行くとすべてハラールミートであることがほとんどなので、あまり気にせずにどんなお肉でも食べられるのがとても嬉しい。
しかし、イスラム教ではない国に住んでいるとお肉を選ぶ際や外食時には大変気を遣う問題の一つである。
ハラールサインのブッチャーでしかお肉を買えないし、外食もエジプト料理やトルコ料理、インドカレーやマレーシア料理、インドネシア料理の店など限られているので自炊が多くなる感じになります。
いろんなものが走っているパキスタンの車道
翌朝、車で近くの市場まで買い物に乗せて行ってもらった際に見た車道の光景にオッたまげた。
車道には、車はもちろん、バイク、TINGTING(バイクの後ろに人が3,4人乗れる椅子がついている乗り物、タイのトゥクトゥクと似たようなもの)、
荷台がついたロバや馬そして牛、
が一つの車道にいっせいに走っている。
どこの時代に来たのか、よくわからない景光でただただ驚く。
しかも、バイクには一番前に子供や赤ちゃんが乗り、その後ろにお父さんとお母さんと二人乗りのバイクに4人くらい人が乗っていてこれにも驚きを隠せなかった。
(後ほど分かったことだが、本当は車を購入したいが金銭的理由のためだそうだ。)
こんな光景を見たとき、パキスタンでは何でもありだと思ったし、強く生きている人々の生きざまを垣間見たような気がした。

最後に
最後にと書いた見出しだが、実はまだまだ話したりないことがたくさんありすぎる(笑)
なので、次回また、この続きを書いていこうと思っている。
全然違う日本との文化、考え方の違いに心を寛大にしていかないと生きていてないって感じた国であることは間違いない。もちろん学ぶことも多いし、面白みもある。
ホント、いろいろあるなあ。
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