明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
こんにちはkimikoです。前回に引き続き、主人の国パキスタンについて書いていこうと思います。
サルワールカミーズ、パキスタンでの伝統衣装

主人の国に着いてから私は特にサルワールカミーズを持っていなかったのですが
ベッドルームのワードローブに5着ほど用意してありました。
聞いたところによると、主人のお姉さんが買い物に行ってくれ、
それらを用意してくれたとのことです。ありがたいです。
サルワーカミーズとは?
3点セットが普通で、頭に巻く長めのストール、そして上に着るすぽっと首から被る膝の上まである服と、下に着るパンツの3点になります。
パンツのシルエットには、ダボっとしたものや、ピタっとしたレギンズのものなどあります。
このダボっとしたパンツは実はウエストが1メートル以上あるのが普通で
腰に入っているゴムをきつく縛りあげて履きこなします。
そして色がとてもカラフルで、オレンジや明るいピンク色、真っ赤、緑などいろいろな色のドレスがあります。生地の種類も山のようにたくさんあり、夏物、冬物、結婚式用、もちろん普段着用の生地などです。
サルワールカミーズはどこで手に入るの?

町のお店に行くと洋服屋もあるのですが、多く見かけるのが生地を売っているお店です。
店先では大きな鍋にお湯が入っており、そこで染色をしている風景をみかけることもありました。
又、パンツのすそ口や、袖口につける装飾、たくさんの種類のレースなどだけが売っているお店もあります。
自分で好きな色や模様の生地を選んで、テイラーさんに体のサイズを測ってもらい服を縫ってもらうのが一般的です。
ミシンで縫ってあったり、生地によっては手縫いの場合もありました。
お値段は?
この生地の料金は本当に様々ですが、私が選んだものは大体$15くらいです。テイラーさんへのお支払いが一着につき$3から$5くらいで高いところだと$10くらいです。
だから私の衣装は大体一着平均$20くらいでしょうか。人件費が生地より安いって驚きました。
写真を見るとわかりやすいですよね。


治安とお散歩
女性の一人歩きは基本的に危険
朝、アザーンで起きて、モスクにお祈りに行きその後に散歩をしている人を良く見かけました。
義理のお父さんも朝散歩に行くので私も一緒に歩きに行きました。
昼間に歩きに行ってもいいのではと思うのですが、私一人で外に行くのはいい顔をされません。
家族の誰かと行くといいのですが。
外に出るときはしっかりとストールを頭にかぶって出ます。
治安が悪くて心配されるのと、外国人の顔なので余計に心配されたりします。
お父さんが言うにはもし何かあっていやな思いをしたらもう、この国に遊びに来なくなるだろう、といいます。
基本的にこのエリアでは女性一人では外を歩かず、家族の誰かと一緒に行動をするといったようです。

家の周りのセキュリテイは抜群!
外に行くと大抵の家の窓には轍の格子が覆ってあったり、おうちの扉は大きな鉄でできたドアになっています。
また、近所の塀をみると上には登って来られないようにいくつもの鋭いガラスがコンクリートに埋め込んであったり、鉄の鎖が巻いてあったりして外からの侵入を防ぐ準備がされているのを見ました。
首都のイスラマバードに行ったときには、昼間なら女性一人で歩いててもあまり気にならないようです。
さて、朝、近所をお散歩していると近所のお店の奥さんなんかがいて、どう、朝ごはんきてね、ってよく誘われます。
親切なご近所さん
私にとっては知らない人ですが、お父さんのご近所さんなので、親切に声をかけてくれるのでしょう。
朝の散歩も近所のおばあちゃんとなんかとも一緒に歩いたりしました。
フレンドリーなご近所さんでした。


物乞い

空港でも出会いましたが、町に出るとすごく多くの物乞いに出会います。
物乞いはビジネス?
小さな赤ちゃんを連れた物乞いや子供の物乞いなんかもいました。
義理のお父さんが言うには物乞いはビジネスでやっているようなので、無視しなさいって言いますが
子供や小さな赤ちゃんを抱いているのを見ていると何か、コインでも渡さないとっていう気持ちになります。
しかし、義理のお父さんいわく、これはビジネスで仲間を作ってやっているので、あげる必要はない。
本当に食べ物やお金に困っている人は物乞いをしないようです。
困っている人は基本把握して援助している。
義理のお父さんは彼の身近な人なら、だれが実際に困っているのかなどを把握しており、
資金の提供をしたりしています。
パキスタンは、金銭的助け合いもよくあるようです。
家に来てインターフォンを押す物乞いもいました。
少しのコインを渡すと帰っていきます。
日本ではなかなか物乞いを見ることはありませんよね。
親戚や近所などお互い助け合う文化

主人の実家に滞在していると実家の外についている水の蛇口から勝手に水をひねってバケツに水を汲んでいく、ご近所さんを見かけたことがありました。
どうして?と聞くと、うちは水をモーターで地下から汲んできて水が出ているからいいんだよ言っていました。
水道代はかかっていないようですが、電気代はかかっています。
こうやってご近所さんと助け合いをしているんだなあと思いました。
又、親戚で金銭的に困っているおうちにはお金の工面をしてほしいと頼まれることもあるようで、出来る限りのことはしているようです。
誰かが亡くなれば近所でお葬式のお手伝いに行き、
誰かの結婚式ならばお手伝いに行ったりと色々お互い助け合いの精神があるようです。
先月も田舎のほうで大きな井戸を掘るのにお金が必要でみんなで寄付を募っているとのことでした。
日本では貯金がないとやっぱり将来が心配とお金をため込んでいますが、こちらではあまり貯金の概念が無い様で(もちろん子供の結婚資金をためたりしている人もいますが、)お金は流していくものという感じがあります。
お父さんが言っていたことはうちにはバイクも車もあるし、住むところもあるから十分なんだと。
これは現代の日本ではあまり見かけない光景なのではないかなあと思いました。
最後に
日本とは違うパキスタンを経験し、異文化って面白いなあと実感しています。
きっと100年以上前の日本でもきっとあった光景なのかもしれません。
パキスタンに行くと時間がタイムスリップしたように感じることもあります。
しかしその反面、最近は最新の豪華なショッピングモールができたり、新しい空港ができたりとパキスタンも発達してきています。
良い文化を残しつつ、近代化していくパキスタンの様子を見守っていきたいです。
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