養蜂家直伝!西オーストラリアでの女王蜂の作り方

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こんにちは。けいです。

以前はちみつについての記事を書いたのですが、数件の西オーストラリアの養蜂家の方からブログみたよ!と嬉しいメールをいただきました。

このブログは日本語で書かれているのでわざわざ翻訳して読んでくれているのは本当にありがたいです。

そこで一つの養蜂場の方から「女王バチの作り方」についてとても貴重な情報を教えて頂きましたのでシェアしたいと思います。

今回の情報を提供してくださった養蜂場はBee Greedyさん

今回この女王蜂の作り方についての情報を提供していただいたのは西オーストラリアの養蜂場のBee Greedyさんです。

https://beegreedy.com.au/

こちらのホームページではジャラハニーをはじめ、質の高い西オーストラリアのハチミツを売っています。($100以上でAU国内送料無料のようです)

また蜂蜜の販売以外でも養蜂家の方向けに情報を提供していたり、女王蜂や蜂の巣も販売しています。

けい
けい

因みにマッスルの身が白いのはオスで、オレンジ色の身はメスです。
味は変わりませんが、なんとなく私はオレンジのほうが好きです。

なぜ女王蜂をわざわざ作るのか

1年を通して、色々な理由から新しい女王蜂は育てられます。

女王蜂を育てる時はこんな時です↓

  • 新しい蜂の巣を作る
    自分たちの蜂の巣以外にも他の養蜂家へも女王蜂を提供しています。
  • 女王蜂が確認できない蜂の巣に新しく入れる
  • より望ましい特性が遺伝されるよう改善する

そして最終の目的は

養蜂場全体のハチミツの生産性を最大に維持すること

けい
けい

因みにマッスルの身が白いのはオスで、オレンジ色の身はメスです。
味は変わりませんが、なんとなく私はオレンジのほうが好きです。

女王蜂の主な特徴

  • 女王蜂は一つの蜂の巣に1匹しかいない
  • 女王蜂のみ卵を産むことができるので、栄養豊富なローヤルゼリーを食べて育つ
  • 他の働き蜂より身体が大きく寿命も長い
  • 大量の卵を産み続ける

新しい女王蜂を育てる方法

① 接木法・接ぎ木法

新しい女王蜂を育てる方法はいくつかありますが、Bee Greedyさん場合「接ぎ木(つぎき)法を採用しています。

なぜなら接ぎ木法は高品質な女王蜂を育てるのにとても適しているからです。

接木法とは、簡単に言うと、蜂の巣の中にいる蜂の幼虫を別の容器(クイーンカップ)に移動させることをいいます。

孵化してから24時間未満の幼虫をクイーンカップと呼ばれる容器に移動させないといけなく、接ぎ木法は非常に繊細な作業を踏んでいきます。

実際に作業をするととても神経を使いそうです。

② 接ぎ木を始める前

接木を始める前に、蜂の幼虫を入れるクイーンカップが並んでいるセルバ―(Cell bars)を蜂の巣箱の中へ入れて蜂に研磨させてキレイにします。

クイーンカップのセルバ―

↑一つ一つの黒い入れ物がクイーンカップと呼ばれ、全体がセルバ―と呼ばれます。

https://agriculture.vic.gov.au/l
https://agriculture.vic.gov.au/https://agriculture.vic.gov.au/l

セルバ―をこんな感じで蜂の巣の中に入れています。

巣中の蜂がこのセルバ―を綺麗にして、準備が整うまでに通常1-2日かかります。

③ 幼虫の入った蜂の巣を選ぶ

飼育用の蜂の巣のフレームの中から蜂の幼虫がいるフレームを選びます。

そしてそのフレームの蜂の巣にブラシをかけて蜂を巣からきれいに追い出します

蜂の卵

↑蜂の卵が入った蜂の巣。一つ一つのセルに白い点のように見えるのが卵です。

④ 幼虫を蜂の巣からクイーンカップへ移動

小さな接木ツールを使用して、幼虫を②で研磨したクイーンカップに移します。

ここが一番繊細で神経を使う作業になります。

蜂の接木

孵化してから24時間未満でロイヤルゼリーが充分に与えられている幼虫を注意して選びます

この時に絶対に幼虫を傷付けないように浮いている幼虫に触れずにスライドさせながら移動させます

研磨された各クイーンカップへ1匹づつ移動させます。

クイーンカップに1匹づつ入っている幼虫
クイーンカップに1匹づつ入っている幼虫

↑クイーンカップに1匹づつ入っている幼虫です。これが女王蜂になるんですね~

ここまでは屋外ですることもありますが、屋内のほうがやりやすいそうです。

⑤ 約4日後に成功した幼虫にキャップをする

各クイーンカップに幼虫を入れたら、セルバ―を飼育用の蜂の巣のフレームの中へ戻します。

https://agriculture.vic.gov.au/l
https://agriculture.vic.gov.au/https://agriculture.vic.gov.au/l

そして約4日間待ちます。

この間にナースビー(Nurse bees)と呼ばれる看護する蜂が幼虫を飼育し続けます。

そして4日後、幼虫がちゃんと成長している「成功した接木(クイーンカップ)にナースビーは蓋をしていきます。

⑥ 生後約14日後にインキュベーターへ入れる

幼虫が生後約14日になると、クイーンセルから取り出してインキュベーターへ入れます。

クイーンカップのセルバ―
生後14日に成功したクイーンカップのセルバ―。もうインキュベータへ入れられます。

インキュベータ内にそれぞれ独自のクイーンケージを配置します。

クイーンケージ
このこのクイーンケージに1匹づつ入れます。

インキュベータはいろいろあるようですが、↓こういうのを使っている人もいます

蜂のインキュベータ
https://www.facebook.com/photo/?fbid=2212349878844031&set=pcb.2212351228843896

クイーンケージに入れるのは最初に誕生した最初の女王蜂が他のすべての女王蜂を殺してしまうので、それを保護するために別々に入れる必要があるからです。

⑦ 生後16日目に女王蜂ついに誕生!!

生後16日目からクイーンケージ内で女王蜂が出現してきます。

女王蜂

まだ交尾したことのない女王蜂はバージンクイーンと呼ばれ、クイーンケージから出てきたバージンクイーンはもう巣箱に入れる準備ができています。

女王蜂はもう完成です。

この後に巣箱へ移ったバージンクイーンは通常約7日後に交尾飛行をし、子孫を増やしていきます。

まとめ

初めのうちは「接ぎ木」についてピンとこなかったのですが、接ぎ木は最初の段階のとても敏感な作業で、養蜂家が一番神経を使う作業になります。

作業工程が少し長いのでまとめると、

  1. 何も入っていないクイーンカップが並んだセルバ―を蜂の巣へ入れる
  2. 蜂がセルバ―を綺麗にする。(約1-2日)
  3. 幼虫の入った蜂の巣(フレーム)を選び、ブラシで蜂を払いどける
  4. 蜂の巣から幼虫を接木ツールを使ってクイーンカップへ入れる
  5. セルバ―を蜂の巣へ戻す
  6. ナースビーが約4日間世話をしてクイーンカップに蓋をする
  7. 生後約14日後にクイーンケージへ入れインキュベータへ移す
  8. 生後約16日後に女王蜂が誕生

半月の長い工程ですが、最終的に女王蜂ができてた時の感動は大きいのでしょう。

いつもおいしく食べているハチミツの裏側にはこんな人知れぬ過程があったのですね。脱帽です。

改めて、今回教えてくれたBee Greedyさん、どうもありがとうございました!

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