本当?大気汚染とコロナの関係性

地球-環境問題パース生活
パース生活

昨日(22/4/2020)では西オーストラリア州で2日連続コロナCOVID-19 の感染者数が0人だったことが発表されました。

昨日の会見で話す西オーストラリア州知事のMr McGowan氏
ホッとした様子です。

 

現在オーストラリアでは州ごとにロックダウンしており、西オーストラリア州は特に外部からの入州については居住者でも厳しくなっています。

 

また西オーストラリア州内でも地域毎に移動制限をかけていて、通常その圏外へは行くことが禁止されています。

↑の色で分けられている圏内で規制しており、移動範囲を制限して人の流れを防いでいます。一番人口が多いパースメトロは↑地図上で一番小さいところです。この一番小さい範囲に200万人以上居住しており一番人口が密集しています。

 

通常我が家は時々1-2時間かけて南のバンバリーのマーケットへ行ったり、西にドライブで1時間半程にあるヨークに夫がパラグライダーをしに頻繁に訪れていました。また今年は毎年恒例のキャンプを3月の終わりに車で約5時間のところにあるアルバニーへ行く予定でした。圏内であればドライブは問題ないそうですが、今はこの何処も圏外になっているので実質どこも行くことができません。

 

されど政府のいろいろな制限政策の甲斐あって、二日連続で感染者数(あくまで病院でテストした人ですが)がが叶ったのですね。

 

さて、めっきり車に乗る機会が減ってしまった今移動距離も短くなり、車の使用率と工場の閉鎖で環境問題が世界各地で改善されているとか! また大気汚染と致死率の関係性についても調べてみました。

中国

こちらの以下の画像はNASAの観測からになります。この地図は中国の昨年12月と今年3月の大気中の二酸化窒素量(NO2)を表しています。

2019/12/20
ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO
2020/03/16
ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

一番赤くなっている所が北京(Beijing)のあたりです。工場や車の排気ガスがなくなった分、普段では消して見ることができない青空が見えているそうです。

 

中国の大気汚染が改善した理由を以まとめてみました。

主な改善した原因

  • 石炭や石油工場の停止
  • 公共交通機関の停止
  • 都市部の封鎖
  • 国際線の停止
  • 国内線60-70%の停止(1月時点)

 

正直世界の工場と呼ばれる中国の工場の稼働が止まるとこんなにも改善が見られるのは驚きです。

2008年の北京リンピック時も北京の大気汚染を懸念して辞退した選手がいた程、常に問題になっていました。

自国でコロナの出現の結果、生産ラインが止まり経済が落ち込む中、中国の環境問題が一時定期にも改善されたことに対して、こんな形で世界に注目されるなんて中国政府にしたらあまり笑いたくない事実でしょうね。

イタリア

イタリアの感染者数も毎日とんでもない数が報告されています。

こちらの画像は今年1月と3月の大気中のイタリアと周辺諸国の二酸化窒素量を表しています。

2020/01
ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

020/03
ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

イタリアの北部(ミラノ周辺)がだいぶ改善されているのが一目で分かります。

また大気だけではなく、3月に入ってベネチアの運河ではボートの使用率が下がった為に水質が改善されて水が透き通り綺麗になっているそうです。

 

ベルギー

ベルギーはあまりニュースになっていませんが、実は一番致死率が高いとされています。

こちらの画像も今年1月と3月の大気中のベルギーと周辺諸国の二酸化窒素量を表しています。

2020/01
ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO
2020/03
ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

 1月と3月を比べるとイタリアのように顕著な差はあまりないように思えますが、全体としては二酸化窒素量は減ってきているのが分かります。

印象としてはベルギーとその周辺諸国で停滞していている大気汚染があまり払しょくされてないな、未だ工場が稼働しているのかなと思いました。

この周辺の地域は工業地帯や火力発電所があるようであまり資料が見つからないのですが、14世紀のイギリスの産業化から今に至るまで石炭の使用率が著しく高いようです。

その結果1930年代に大気汚染が原因となり60名亡くなったり、2017年にグリーンピースから訴訟を起こされるという大気汚染改善への警告を受けていいます。  

大気汚染と致死率の関係性

イタリアでは現時点で180000人以上の感染者数が報告され死亡者数は25000人を超えています。大気汚染が著しく顕著である北部周辺では致死率が他と比べて12%も上がっているそうで、大気汚染と致死率は関係があると言われています。

 

コロナの発生源の武漢は工場密集地域として中国の超重要な都市の一つです。ホンダや日産の工場もあり、日本企業の重要な生産ラインでもあります。

 

こちらは感染者を100人毎に集計された致死率です。

検査後陽性と診断された人の死亡率
John Hopskin University Coronavirus Resource Centre

大気汚染は肺がんやいろいろな疾患を引きおこす原因と言われており、病気になった場合空気が汚れていると致死率が上がると言われています。また二酸化窒素(NO2)は一番人間の健康にとって害であると言われています。そしてCOVID-19 の場合はその致死率が20倍に上がると唱える学者もいます。

 

要するに

二酸化窒素(NO2) x COVID-19

 

この組み合わせが今回最悪であり致死率を上げているようです。

まとめ

環境問題はは今までずっと世界中で問題となってきました。その中の一つが大気汚染ですが、皮肉にもコロナの発生から世界各国で規制がかかり、今まで問題となってきた工場、自動車や飛行機まで有害ガスを発生する要因となるものが停止されてたことによって劇的に環境が改善されたのです。

それはそれでよいことですが、ここでもう一つ分かったこと、それは大気汚染と病気の発生と悪化の関係が浮き彫りになったということですね。

 

二酸化窒素は現在のテクノロジーでは発生は避けられません。もし無くすことができてもコストの関係でどうしても無理な場合もあります。しかもそれを全世界へ広めるには時間もかかります。

 

今までは環境保護に目を瞑ってきた国も今回は「因果応報」(自分がした行いは自分のところに帰ってくる)を体感しているはずなので、目先の利益より人類存続に目を向けて今後の在り方について国際的に話し合っていってほしいと思います。

 

Reference
WHO(accessed 22 Apr 2020)
European Space Agency (accessed 22 Apr 2020)
John Hopskin University (accessed 22 Apr 2020)



コメント

タイトルとURLをコピーしました